剥製(2) フリーズドライ技法で作るペット・動物の剥製

ペットのフリーズドライ剥製

ペット、動物の皮だけでなく、皮、肉、筋肉、骨、目、舌、耳、鼻、歯茎など、内蔵を除くほとんど全てが体内に残ります。

保存管理は伝統技法よりもやや気を遣います。湿度にとても弱く、時間の経過と共に大きさが変わることがあります。毛皮ですので紫外線と虫食いには要注意です。

以下の番号は技法比較表の番号に相応しています。

1.製作可能な動物の種類
哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、虫類
2.ポーズ
犬や猫などの中型哺乳類:伏せ、寝姿
小動物などの小型哺乳類:伏せ、寝姿
            お座り(大きさによっては不可)、2本足での立位(大きさによっては不可)
鳥類:止まり木に止まった姿、地面に自立した姿
爬虫類、両生類:お座り、伏せ
虫類:姿勢の調整はできません。そのままの状態での製作です。
3.動き
可動領域は全くありません。
目が動く、手を上げ下げする、しっぽを振る、といったことはできません。
4.体の中に残るもの
皮、肉、筋肉、骨、目、舌、耳、鼻、歯茎など、内蔵を除くほとんど全てが体内に残ります。
お腹の中身は希望により個別に保管して剥製の完成と同時にご返却できます。(要冷凍便送料)
また、お腹の中身のみ個別にフリーズドライも可能です。(5,500円)
5.針金の有無
通常は鳥類以外は針金は全く入りませんが、ご希望の体勢によってはそのポーズを保つために途中で針金を体内に入れて固定し、完成時にはその針金を取り除くことがあります。
鳥類は脚にのみ針金が入ります。
6.納期
通常期であれば受注から納品まで3~4か月です。動物の種類や大きさで変わります。
7.出来上がりの硬さ
触るとやや硬いですが、強く押すとへこんでしまいます。
生前の、ふわっとした皮膚の柔らかさありません。
動物さんの種類によっては、毛のお陰で剥製にしても触ると柔らかく感じることはあります。
8.重量の付加
できません。
フリーズドライ技法で製作した動物剥製は伝統技法の剥製よりも軽く出来上がることが多いです。
9.色抜け
あります。毛が無いところは色が抜けますので着色で色味を付けます。
特に耳、鼻、お手手、口周り。白っぽくなる箇所をご希望によって着色します。
10.台座や止まり木への固定
鳥類のみ止まり木に固定します。
それ以外の動物の台座への固定はできません。
11.口開け
可能。
ただし、可能としている哺乳類動物の中にも個体によって口開けが難しい場合がありますので、口開けで受注しても途中で口開け不可となることもあります。
12.目開け
目を開けたい場合は義眼を入れます。
目を開けるか閉じるかはペットの剥製の場合は悩ましいところですが、これからどんなお顔やお姿のペットと暮らしていきたいかを想像してお決めください。

<目を開ける場合>
良い点:生前の目の美しさを見続けることができる。
悪い点:色味や大きさがどうしても生前の頃と完全に同じにはできないため、場合によっては違和感を覚える。
<目を閉じた寝姿の場合>
良い点:いつ見ても寝ているので、剥製になって動かないことに対して違和感なく安心して一緒にいられる。
悪い点:目を見ることができない。
13.火葬時に残る骨
剥製を火葬した場合には全ての骨が残ります。